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脳卒中について


脳卒中には脳血管が詰まる脳梗塞、小さい血管から出血する脳出血、大きい血管から出血するくも膜下出血が含まれます。脳卒中は、たばこ、大量飲酒や運動不足などの生活習慣の乱れから起こりやすい病気です。

脳卒中は救急疾患で、1分・1秒でも速い、治療開始が望まれます。同時に正確な診断もより重要であり、迅速な対応と正確な判断が求められます。脳梗塞の治療の開始が早い方が良いのは、治療が早い方がより後遺症を軽くすることができるからです。脳梗塞の超急性期には、脳梗塞になってすでに不可逆的なダメージを生じている部分のまわりに脳梗塞になりかけている部分(これをペナンブラといいます)があります。このペナンブラは血流の再開がないと数時間のうちに完全に脳梗塞になってしまいます。しかし、早期に治療を開始して血流が回復すればまったく後遺症なく症状が改善できることもあります。

当院では急性期の脳卒中の治療は行いませんが、脳卒中発症の可能性が高い場合には関係医療機関に連絡を取りスムーズに精査加療ができるように緊急連絡いたします。

脳卒中の予防

脳梗塞の危険因子の主なものには、①高血圧、②糖尿病、③脂質異常症、④心房細動、⑤喫煙、⑥大量の飲酒 があげられます。脳出血・くも膜下出血の危険因子としては、①高血圧、②大量飲酒、③喫煙 があげられます。2015年の脳卒中治療ガイドラインでは、適切な高血圧の治療をうけ、LDLコレステロールを内服で改善することが勧められています。また生活習慣としては、禁煙、減塩、肥満の改善、節酒が勧められています。とくに脳卒中の患者さんで喫煙を続けている場合は再発が多いことも報告されており強く禁煙をお勧めします。また脱水も血栓の誘発因子ですので水分もこまめにとるようにしましょう。

脳卒中は発症するとその後の日常生活への影響が大きい疾患です。発症予防のための薬の規則正しい内服も重要ですが、生活習慣の面でもご自身で改善できるところはできるだけ気をつけるようにしていきましょう。

当院では、脳卒中を防ぐため、病気や症状を抑えるための指導や薬の処方をしたり、生活習慣についての指導を行っています。

脳卒中は、日本国内において、がんに次いで死亡原因の高い病気ですが十分に予防が可能ですので、ご自身の生活習慣などが気になる方は是非当院にご相談ください。

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